「どうして?」
悔しい
悔しい悔しい悔しい!
分かってた
あたしなんかのようなお子さまは翔さんの役になんて立たないことくらい。
お荷物でしかないってことくらい
知ってる。
それでも翔さんがいつもあたしを頼ってくれたから
信じてくれたから
愛してくれたから
いつも教えてくれた
言葉で
表情で
いつも大切にしてくれてたんだって。
だからあたしもその気持ちに答えたいのに
ただそれだけなのに。
「あいつ・・明日正式に継ぐことに決まってる」
「どういう・・ことですか?」
「あいつは東京本社の社長に正式就任が決まったんだよ。だから
もう此処には来ないし、訪れる事はない。あいつは帰るべきところに帰った
それだけだ」


