「なに、急に」 「あたし達、絶対に大丈夫だよね?」 「何が?」 「あたし達、何があっても絶対に絶対に大丈夫だよね?」 「柚子?」 翔さんがあたしの頬を掴んで、まっすぐ見つめる。 「柚子?」 「うん」 「世の中には“絶対”なんて言葉は存在しないと俺は思ってた」 「え?」 「でも..」 「俺は君とその“絶対”という言葉の存在を確認したいんだ」 「翔さん」 「二人で一緒に実現してくれるか?俺と..“絶対に大丈夫な未来”を」 「翔さん!」 呼ぶと同時にきつくきつく抱きしめる。