「逸らしましたね?」 「何が?ほらするの?しないの?」 「す、するけど」 「じゃあ瞳閉じて」 言われた通りにすると、翔さんがキスをしてきた。 甘くて 蕩けそうなキス。 いつまでもしていたいって思う。 唇だけじゃない。 全身で翔さんと繋がっていたいって思う。 翔さんもそう思ってるのかな? ふと、さっきのおじい様の事が頭をよぎった。 唇が離れると 「もう寝ようか」 翔さんがもう一度手を伸ばす。 「ねぇ翔さん、あたし達、大丈夫だよね?絶対に絶対に大丈夫だよね?」