年上王子様とのアリエナイ××①



フッと笑って、滅多に使用しない煙草を取り出し火をつける。



ふうっと息を吐くと、白い煙が宙を浮きながら静かに消えて行く。


窓の外には白い雪がしんしんと降り続いている。




いつまでも入って来る気配のない玄関を見つめながら


吸い終わった吸殻を灰皿に押しつぶした。