どこか怒ってるように見えるのはあたしだけ?
「ありがとう、でもあたしなら大丈夫だから」
笑顔を作ってそう言うと、
それ以上は見つめられなくて、
さっき飲んだばかりのウーロン茶にまた手を伸ばした。
「だったらさ、こっち見て言ってみろよ。大丈夫だってさ」
少し強い言い方に
何も言い返すことが出来ない。
「一人で抱え込むなって」
抱え込むなってそんなこと・・
「別に抱えてるわけじゃないよ?」
ただ・・わからない。
翔さんの気持ちが・・・
ブンブンッと首を振る。
ここでぐだぐだ考えたって仕方ないよね。
実際に男の人の意見も聞いてみたい。
「あのね・・祐君」
「んだよ・・」
う・・・怒ってる・・
「あの、ね。祐君はさ、好きな人と・・その・・キスしたいとか・・想ったりする?」
「は?」
「だから・・キスだよ!!祐君は好きな人としたいって・・その・・・」
なんだか言ってて恥ずかしくなる。
「あのやっぱり!」
撤回しようとしたあたしに
「想うよ、当たり前じゃん」
照れたような顔をしてそっぽを向いた。


