ぽんっと、風呂桶で頭を軽く叩かれた。 想像の世界から戻ると、てゐばあが私の表情を眺めていた。 「あんた、のぼせるよ。顔まっかになってるじゃないか」 あー、カッシーがせっかく私を富士山まで連れて行ってくれる筈だったのに……。 私はてゐばあともう一度シャワーを浴びてから銭湯を出た。