羽川柚。 それが両親から貰った、大切な名前。 もういない、私の大切な両親。 雨の中、私の誕生日だからとケーキを買いに行く途中、事故にあってしまった。 幼かった私は、濡れて風邪を引いては困ると言われて、お留守番していた。 なんで、私だけ生きてるんだろう? 何回もそう思った。 泣くことしか、できなかった。 そんな私を、お母さんの妹。 叔母さんが引き取ってくれた。