「そんなの…もう…嫌っ!! もう子供じゃない!!!」 薫に守られるような人じゃない! もう自分で歩ける―― 自分の足で… 一歩…また一歩と 薫の手をかりずに―― 「……楓っ…お願い」 「…ふぅ――…」 楓は溜め息をつく 「しつこい」 ズキンッ―――― 「しつこいから、捨てられるんだ」 「…か、楓っ……?」