少しの荷物と、お金を用意した。 「よし……薫、待っててね」 行く宛もないまま、私はこの家を出ようとした ビリッ!!! 「ッ…!?」 どうして………? 玄関から出ようとしたら、直ぐに私を阻止した。 まさか…… 「薫…?薫なの?」 薫がこの結界を? ………この家から出させないように? 「………い……で…」 ムカつく……ムカつく…ムカつく!!!!