ゲーセンやらカラオケやら、何軒も何軒も回って
それでも全然見つからなくて
その辺のベンチでボケーッと座ってみる。
ったく…
どこにいんだよ。
イラついて飲んでいたパックのジュースを
となりのゴミ箱に叩きつけた。
紗姫「……………、」
「……前川…、?」
紗姫「!?」
しばらく考え込んでいると
聞き覚えのある声に振り返った。
紗姫「……お前、」
そこにいたのは、成二の友達の
龍くんに絡んでたチャラ男がいた。
「…成二探してんの?、」
紗姫「まあ、」
「あのさぁ、もうほっといてくんねぇかな、
…あの俳優もお前も」
紗姫「……………?」
「俺らに関わって綺麗事たたいて何が楽しいんだよ」
紗姫「………………」
あたしを見るそいつの目、成二と同じだった。
紗姫「何で綺麗事だって決めつけんの、」
「…俺らみたいなやつが必死に何か頑張ってたってバカにされるだけだろ!!」
紗姫「みんながみんなバカにするわけじゃないじゃん!!」
「………………、」
紗姫「…龍くんはあたしに見せてくれた、」
「……………?、」
紗姫「でっかい夢、…見せてくれた
あたしの過去聞いても
夢聞いても
バカになんてしなかった」
「………………、」
紗姫「…変わるチャンスは今しかないんだよ」
何も言えなくなったあたしは、それだけ言い残して
その場を去った。
「………………、」
─────────…
紗姫「はあ、」
すっかり真っ暗になった辺り。
あたしは人気のない公園のすべり台に座り込んだ。
それでも全然見つからなくて
その辺のベンチでボケーッと座ってみる。
ったく…
どこにいんだよ。
イラついて飲んでいたパックのジュースを
となりのゴミ箱に叩きつけた。
紗姫「……………、」
「……前川…、?」
紗姫「!?」
しばらく考え込んでいると
聞き覚えのある声に振り返った。
紗姫「……お前、」
そこにいたのは、成二の友達の
龍くんに絡んでたチャラ男がいた。
「…成二探してんの?、」
紗姫「まあ、」
「あのさぁ、もうほっといてくんねぇかな、
…あの俳優もお前も」
紗姫「……………?」
「俺らに関わって綺麗事たたいて何が楽しいんだよ」
紗姫「………………」
あたしを見るそいつの目、成二と同じだった。
紗姫「何で綺麗事だって決めつけんの、」
「…俺らみたいなやつが必死に何か頑張ってたってバカにされるだけだろ!!」
紗姫「みんながみんなバカにするわけじゃないじゃん!!」
「………………、」
紗姫「…龍くんはあたしに見せてくれた、」
「……………?、」
紗姫「でっかい夢、…見せてくれた
あたしの過去聞いても
夢聞いても
バカになんてしなかった」
「………………、」
紗姫「…変わるチャンスは今しかないんだよ」
何も言えなくなったあたしは、それだけ言い残して
その場を去った。
「………………、」
─────────…
紗姫「はあ、」
すっかり真っ暗になった辺り。
あたしは人気のない公園のすべり台に座り込んだ。

