紗姫「急に何をおっしゃいますやら…」



そのどす黒いオーラに、顔を引きつらせずにはいられない。



春花「何でそんなに食ってるくせにそんなに細いんだよ!!」



細いって…。

何だそりゃ。別に標準よ、ひょーじゅん。



喜美「羨ましいよな!あたしなんか食ったらすぐ肉になるからね!」



そう言って自分の腹を叩いてゲラゲラ笑うのは地元では有名な元ヤンの喜美。



何度か鑑別所にも入っていたらしく、色んな地方の気の合う不良友達たちと仲良しグループを結成しているんだとか。



男女や歳関係なく仲良くて、喧嘩も強くて人数もかなり多いらしい。


何度かその人たちと遊んだけど感じのいい人ばかりだったのを覚えている。



春花「まじで紗姫太れ!!」


紗姫「うっさいよさっきから!」


喜美「食っちゃ寝してりゃすぐ太れんべ〜!(笑)」



マイペースなあたし、
ギャルの春花に元ヤンの喜美。

あと、ここにはいないけど
内村、田中、橋口の男の親友3人。



陰口を言われたり先生や周りにはひどい見られ方だけど、それはそれで良いと思ってる。



別に無理に認めてもらわなくていい。



となりでこうして笑いあえる人がいるんだから。







このときのあたしは、そう思ってた。