空へ。‐夢の先‐

成二「……これ以上うちのモンに手出したら」


「………………」



成二「根本の代わりに俺が芸能界から追放してやるから覚悟しとけ」



「………上等だよ、カス」




─────────…



蓮「できればお前の幼なじみの見舞い行きてーけど、そんな余裕ねー、よな?」

紗姫「多分…。ごめん、」

蓮「全然いいんだけどよ、お前1人で溜め込むなよ!」


乗り込んだあと、何だか学校に行く気分になれなくて、同じ気持ちだった蓮と2人で話してた。


蓮が優しい言葉を投げ掛けて、バシッと背中を叩いてくれたおかけで
少し背筋がシャキッとした。



紗姫「ありがとね、」

蓮「おう!」

紗姫「そういえばさ、蓮はいつから成二と一緒なの?」

蓮「んー、中2くれーかなあ」

紗姫「そうなんだ」

蓮「アイツと会うまで…毎日窮屈だったなあ」

紗姫「え、…蓮が?」

蓮「おう!」


懐かしそうに、笑顔で話す蓮。


蓮「周りに合わせてばっかで…本っっっ当につまんなかった」

紗姫「…………」

蓮「んで、アイツってバカ正直でおまけに不器用じゃん?根はマジメだし…」

紗姫「………………確かに、」

蓮「だろ(笑)?俺の下らない意地や見栄のために喧嘩してくれたこともあったし…」

紗姫「………………」


蓮は、ぐっと手を握りしめて。
本当に大切にするように、笑って話した。


蓮「何度も…何度も裏切ったのに、守ってくれたし、ダチでいてくれた。」

紗姫「……………そうだったんだ」

蓮「アイツがいたから、俺はきっと今ここにいるんだろうし

アイツがいたから、俺は龍くんを信じられた」

紗姫「…………うん」

蓮「………アイツは、」


少しだけ、風が吹いた。

蓮にしては珍しく、穏やかな顔で、微笑む。



蓮「俺の世界の全てだ」



綺麗に整った顔をクシャリとさせて、あたしに笑かける。

なんとなく、その気持ちが、分かるような気がした。