空へ。‐夢の先‐

ユリア「はぁ?勘違いしないでくれる?

アイツの幼なじみが沢木龍の劇団の“サキ”だなんて知るわけないじゃない」


紗姫「じゃあ夢を潰すって…」



ユリア「幼なじみの自慢されたからさ、そうした方が楽しいかと思って。」



紗姫「楽しい…?」


ユリア「…なに?文句あんの?」


紗姫「……………」


腐ってる。

こいつ、本当に腐ってる。


ユリア「それよりさあ…」


紗姫「……………?」


だんだんと近づいてくる御坂。

そして目の前に来たとき。




───バシンッ!!!




頬に物凄い衝撃が走った。



紗姫「…………、」


ユリア「…いつまであたしの前に立ってんだよ。どけ」


御坂がそう告げた瞬間、取り巻きが大きく笑い声をあげ、あたしたちを罵倒するような叫び声を次々に上げる。


でも、あたしの耳にはその声は届かなくて。




───バシンッ!!!!




一瞬で静まり返った周り。

あたしの手のひらにジワジワと広がる衝撃。

目の前には片方の頬が赤くなった御坂。



ユリア「………アンタ…なめてんの?」

紗姫「なめてんのはどっちだよ。


今のは章介とその家族の分。


───あたしの分はこれからゆっくりと少しずつ、返してやるから。」




それだけ言って、あたしは背を向けた。




蓮「やっべーちょースッキリしたんですけど☆

じゃーなドブス共♪」


寛「お前やっぱ肝座ってんなあ!!」


優也「俺しーらね、と。」

隆「…………帰るか」

麗奈「そうね」


先に歩いたあたしの隣に、みんなが並んでくれた。


一緒に戦っているようで、1人じゃないようで
妙な安心感に包まれて、笑顔になった。




成二「…………じゃあなポンコツ二世俳優」

「ハッ、どっちがだよ!」

成二「…あ、それから、」

「……………?」