「ー…っ」 顔も声も分からない… でも知っている人達だということはわかった。 「心っ…逃げ、て」 誰っ… 「は、やく逃げなさい…」 誰っ… あたしの名前を 呼ぶ人は?? どうして?? どうして…そんな苦しそうなの?? 「まだ、いる…」 誰かがあたしに近づいてくる。 「嫌っ…来ないでぇっ」 幼いあたしが必死に抵抗する。 夢だよね… 生臭い血の匂いがする。 はやく、逃げなきゃっ 捕まった… 死ぬッ いやあぁぁぁ…