「えっ?? 思ったの!?」


「……うん」



目を丸くしてわたしの顔を見ようとする健史。

顔を見られないように健史に抱きつくわたし。


なんだか互いに照れくさかった。







「じゃあさ……一年後。
一年後に、想いが変わらずにいたら……先に進もう」





わたしは健史の言葉にゆっくりと頷いた。






 ―― 一年後 ――




先が見えない約束で、

二人を繋いだ。