「ゆ…び…わ?」



目の前にある二つならんだペアリング



「それ婚約指輪ね♪可愛いでしょう」



「はい。とっても」



奈々が笑顔で指輪を眺めている



奈々は本当に俺と一緒にいたいんだろうか…



そんなネガティブなコトを考えていたら



「はい。健斗」



「はい。奈々ちゃん」



そう言って母さんが指輪を渡してくれた




「でもこれ…」