サッと差し出された一枚の紙。 これは… 「婚姻届…?」 だよな? 「そう。今すぐに出せとは急かさないけど、健斗も結婚出来る歳になったわけだし、いつでも結婚していいわよ」 軽っ! いつでもって、そんなにすぐ結婚してもいいわけ? 奈々は、急に訪れた展開についていけていない。 いずれは結婚しようと思ってたけど… 「まぁ、持ってなさい。そして、これで用件はおしまい。わたしは仕事に戻りま〜す」 そう言って母さんは、机へと戻り仕事をし始めた。 思わぬ誕生日プレゼント…