「ゴメンね〜。わざわざ来てもらって」 「いえいえ、返事を忘れていたわたしが悪いですから」 話していても、香織ママは忙しそうに書類に目を通している。 仕事の邪魔なんじゃないかな。 「そこ座ってて、もうちょっとで片付くから。」 「奈々、こっち」 健斗に手を引かれ、ソファーに座る。 返事は決まっているけど、何?この緊張感。 でも、まだ繋がれている手がわたしの緊張を少しずつ和らげていってくれているような気がした。