「南〜、奈々先に音楽室に行かせたからアンタも行きな」 いきなり背中を押されてびっくりしたが、ここは礼を言って音楽室に向かって走った 逢いたい、話がしたい。 「奈々っっ…」 奈々はピアノの椅子にちょこんと座っていた 俯いていて、どんな表情をしているのかがわからない。 近づくと、奈々の手にポタッ、ポタッと涙が落ちた そんな姿に俺のココロは締め付けられた 泣かせた原因は俺なのに。