「はい、ここの部屋好きに使っていいからね」

「でも…」

「いいの!大好きな奈々の為なら何でもするよ」



百合にお願いしたのは、しばらく百合の家に居させて欲しいと言ったのだ。


家に帰ったら必然的に健斗に逢うコトになるし。

実家に帰ったら、理由を聞かれると思うし。


無理も承知で百合にお願いをしたのだ。




ここは百合のお父さんが経営しているホテルのスイートルーム。


百合の家はホテルの最上階にあって…


その下の階のスイートルームを使わせてもらえることになった


百合のお父さん、お母さんも二つ返事で了承してくれた。