「ただいま〜」 家に帰ればいい匂いが廊下に充満していた。 「おかえり〜」 リビングに行けば、健斗がキッチンに立っている。 「今日は俺がつくったから」 「は、はい。ありがとうございます」 健斗、料理出来たんだ… 意外だな… つくってるところなんて初めて見たし。 「そんな意外っっ!て言う顔しなくても」 「ごめんなさい…」 「いつも、奈々に任せっきりだからな。たまには俺も働かないと」 そう言いながら食材を切る健斗はとっても手際がいい。