でも、この撮影は楽しかった。 自分なのに自分じゃない感じがして… 自分の中にもう一人の自分がいた。 カメラの前に立つの、最初は緊張でガチガチだったけど、だんだん楽しくなってきちゃって時間がたつのがはやかった。 「奈々が沢山…」 「うん…」 うーん。 ここには居づらいよ…。 「他、行こうか」 「うん。」 わたし達は来た道を戻った。