「ルーナ、お前は幸せだったかい?」


「ルーナ、天の国に雪は降らないかい?」


「ルーナ、答えておくれよ」


何も言わないルーナの亡きがらに泣きすがりつく私を、誰も止めはしなかった。


私は幸せだった。

不意な事故で右足を無くした私を変わらずに愛してくれた。

挙げたかったろうに、私には金もなく結婚式もろくに挙げられなかった、けれどいつも笑顔で傍にいてくれた。


ルーナ、お前は幸せだったのかい?