どこをどう通ってどこにたどり着いたかなんて覚えてなかった。 ただひたすら走って走って。 いつの間にか、町外れの自然公園にいた。 遠くに見えるのが…確か、苺市の歴史館だったっけ…。 こんなとこまで来たなんてね。 しかも走って。 意外に体力あるのね私。 って自分に感心してる場合じゃないや。 どうすんのよこんなとこまできて。 財布だって持ってきてないし。