「一つ目。名字で呼ぶのは止めて。私、中原って嫌いなの。教師に呼ばれるだけでもうんざりするから。名前で呼ぶこと」 「わ、わかったよ。なか…じゃなくて、百合…子…。な、なんか慣れないな」 「慣れなさい。で、二つ目」 「う、うん」 「私を退屈させないこと」 「うん!!もちろん!!」 「じゃ最後。ちょっと耳貸しなさい」 「う、うん。…こう?」 チュッ。 ちょっと触れただけのキスだけど。 私だって少しは恥ずかしいしね。