そこからはあまり覚えていない。 乱れた息と 漏れる声。 敏感な身体と 温かな体温。 何度も「大丈夫?」ときいてくる心地よい響き。 痛みと、快感と 「…しほ」 呼ばれるたびに複雑な気持ちになって 気づかれないように流れた、 一筋の、涙。 .