終電､

｢そろそろ､行くか｡｣



｢そうですね｡｣






うちは駅から本当に近い場所にあるので､0時ギリギリに出た｡




｢助手席､乗りたい？｣



そう試すように聞いてくる修さん｡




｢はい｡乗りたいです｡｣




あまりにも素直な私の答えに､修さんはちょっと驚いたようだった｡


私はそれ以上なにも言わず助手席に乗り込んだ｡





｢じゃあ､出発するぞ｡｣



｢はい｡お願いしまーす!｣





修さんは運転に慣れているみたいだった｡


きっとこれも､修さんがモテる要素の一つ｡




本当に､ずるい｡










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