『──まぁな』


「でも、私、喧嘩強い人好きだよ!」



朱蓮は私の方をみた。



「だから…私の事気にしないで?強い朱蓮でいてほしいの」



きっと朱蓮は我慢してるんだ。


私に会わなければ、きっと朱蓮は、金髪のままで、喧嘩番長だったと思う。


でも、私に会って、朱蓮は髪を黒くした。


私が朱蓮を恐がったりしたから。



「髪、金髪にしていいよ!私、金髪の朱蓮大好きだったから」



ずっと隠してた。


憧れだった。


金髪の髪で、目立ってる朱蓮が───。



『じゃあ、俺髪前の色に戻すな?』


「うん!」