正直驚いた。 タケに、そんな明確な目標があったなんて。 確かに、服や小物にはこだわってたなあ。 そこら辺にウジャウジャいる同じ格好した悪がきとは違うのーって言って。 受話器を握り締め、俺はみぞおちに一撃を喰らったかのように固まってしまう。 俺には・・ 俺には何もない・・・ 固まる俺をさしおいてタケは続ける。