「外国で手術するんですか…」 今までの話を聞いていたと、瑶の父親も分ったようだ。 ゆっくりと顔を上げ俺を見ると、再び視線を下に戻す。 「珍しい病気ではないけれど…移植に必要なドナーが日本では見つかりにくい。一刻でも早く手術をしたほうがいいんだ。だからその為のドナーを海外で探してもらってる…」 「その手術をすれば…助かるんですよね」 「――確立は高まるね。というか生きてもらわないと困る」 おじさんの足元に、丸い滴が落ちた。 そりゃそうだ。 助かって生きてもらわないと。