もう一度 君に会えたら



「金が必要なら婆ちゃんが出してやるよ」


その声に振り向くと、いつの間に入ってきたのか、俺の後で婆ちゃんが得意気に腕組をして立っている。


「進む道が見えたんなら行けばいい。あたしは充の為ならいくらでも出すよ。バーさんが金持っててもろくなことはないしね、孫の為に使えるなら本望だよ」


ラッキー。

瞬間的にそう思った。

でも、それでいいのか。

婆ちゃんに頼めば、月謝は用意できる。

それで大学にでも入ろうものなら両手を挙げて喜んでくれるだろう。

でも・・なぜだろう。

心の奥でモヤモヤが消えない。