「愛美、私って最低だよね」 移動教室から教室に戻る廊下。 私は昨日の榊のことが気になって自己嫌悪に陥る。 「何いきなり?」 「…………断っちゃった」 「榊?」 「…うん」 愛美は「そっか…」と言うだけだった。