その時、ウサギのリュックサックからコロンと何かが転がっていった。 何か落ちた…。 涙を拭い落ちた物に目を懲らす。 「……なに…これ〜…」 涙と共に笑みが零れる。 創ちゃんらしい…。 私が気付くまで黙ってるつもりだったの? 「…創ちゃん…バカだよ」 小さなハートがついたおもちゃみたいな指輪を私は握りしめた…。 創ちゃんの不器用な愛情が好きだったよ…。