次の日。 先輩は約束通り、夕方16時に私の部屋へとやってきた。 テーブルの上にはお手製パエリアとシーフードサラダ。 それを見た瞬間 「わ~!!超~懐かしい!! 高校ん時も一ノ瀬がパエリア作ってくれたよな!!」 藤堂センパイは歓声をあげる。 きっと、センパイが言っているのは高校2年生のクリスマスパーティー。 水泳部だけで集まって、みんなで騒いで。 伊織とセンパイが付き合いだした、あの日のことだ。