勝てる気がしない。



多分、桐谷慎の中のイブにはどんなに頑張っても勝てないよ…。








だって…

もうイブはこの世にいないんだもん。

死んでるんだもん。









桐谷慎の心の中の一番キレイな場所で、一番キレイな思い出の中で生きてるんだよ?



そんなの…

生身の人間でかなうワケないじゃない。











ドロドロで

いつも嫉妬にまみれて。


挙げ句の果てには、イブの香りにまで嫉妬してる私が…。









キレイな思い出の中のイブにかなうハズがない。








早坂さんの言うとおり…



桐谷慎といればいるほど、イブの影に怯えて苦しくなるのは…



私なのかもしれない。