映画館の近くの椅子に座っている彼女は 間違えなく…… と、そのとき………… 「っ!!!」 椅子に座っていた彼女に近づく、知らない男。 ……生徒会長の俺が知らないってことは 他校のヤツか? 背が高くて爽やかな印象で ……とても、仲がいいようだ。 「……っ」 あからさまに避けられた視線に 胸の奥底がジクッと痛む。 ………誰だ? なんなんだ? 「……ちょっと弥斗? 何見てるのーっ!?」 「ぁっ、あぁ…悪い。」 晶奈に肩を叩かれ、ハッと我に返る。 ……なんでこんなに 息が苦しくなる? .