まだ10時前。 なのに晶奈はものすごくテンションが高い。 …正直、ホントについていけない。 「ぁ、今度はこっち!!」 「……はぁ」 グイグイと引っ張られながら、買い物に付き合った。 〜〜〜〜 「ねぇっ、弥斗は行きたいところないの?」 しばらく経って、晶奈が聞いてきた。 その手には、いくつかの袋をぶら下げている。 行きたいところか…… 「じゃ、ちょっと付き合って」 「もちろんよっ」 無条件に腕に絡みついてくる晶奈を振りほどくことなく、目当ての店に向かった。 .