「…ぁ、全然大丈夫です!!! あたしも先輩とお話できて、嬉しくて固まっちゃっただけですから!!」 その瞳に、ドクリと心臓が跳ねる。 なんとも表現できない……この感じ。 「ぁ、あの、それでっ……」 「…?なに?」 今度は恥ずかしそうに俯く彼女。 本当に表情豊かで…面白いし、すごく可愛い。 「あの… 本のお礼に、何か奢らせてください!!」 暢気に「可愛いな」とか思ってたからか、まさかこんなことを言われるとは……思ってもいなかったんだ。 .