「帰りは友達と帰るからいいわ。ごめんね、ホント… ありがとう。」 ちょっと切なそうな瞳をして 晶奈は、丁度下駄箱で会った友達と階段を上がっていった。 めんどくさい とか なんで俺が とか 全く感じてないと言ったらウソになる。 ……けど 放っておくことが出来ないのは 晶奈が、幼なじみだから… 今までの時間があるからだ。 「………ぁ。」 「おぃ。なんでアイツと一緒に登校してんだよ?」 階段の途中にいた紳が、怒ったような声色で話しかけてきた。 .