……俺は、誰かと一緒に登校したことはない。 彼女という彼女もいなかったからな。 「……ダメ?」 今にも泣いてしまいそうな晶奈。 幼なじみ として 断ってはいけないよな。 ストーカーだって、ヒートアップしたら何してくるか分からない。 「…わかった。学校以外で俺が暇なときも、一緒にいてやる。」 「っ!!ありがとう弥斗!!!」 パッ と明るくなった表情を見て、よかったと思った。 なのになぜか 彼女の赤い顔が脳裏に浮かんだ。 ……明日、晶奈と二人で登校する俺を見て 何か感じてくれるか? .