耳まで真っ赤にして謝ってくる。 目が合うと……そのままジッと見つめられた。 …なんか、照れるな。 見つめていた理由を尋ねると… 「先輩の瞳が、綺麗すぎるんです。」 と、真っ直ぐ俺を見て言い切った。 ……グサッ。 こんな気持ち 人生で初めて感じたかもしれない。 言ったあとに、口元を押さえて恥ずかしそうにする彼女に 俺の口元は緩んだ。 そうだ。 今日は、渡したいものがあった。 まだ赤い顔の中川さんに笑って、話を切り出した。 .