さすがは図書委員。 中川さんは本の扱いが上手いというか、丁寧というか…… 流れるように、でも本が傷まないように…器用に段ボールに入れていく。 「……よし。」 やっと段ボールが1つ埋まった。 もう1つ…… 彼女を見てみると、どこかぼーっとしているようだった。 ………やっぱり 紳と作業したかったかな? 俺じゃ、イヤだったかな… そう考えると…チクリと痛くなる心臓。 ……仕方ない。 紳はカッコいいし、いい奴だ。 中川さんが好きになるのも…… わか、る…… .