じゃ、紳に確認することもないか… 「わかった、明日は俺が行けばいいんだね?」 「あぁ。明後日には帰ってくるから、明日だけ頼む。」 紳はそれだけ言って、教室を出ていった。 ………はぁ… なんか…心臓がうるさい。 静かだけど、強く鳴っている。 理由はわからないけど、明日が楽しみだった。 ぁ、そうだ…… もう一度、さっき読んでいた文庫本を出して 読み始めることにした。 あと数ページ。 今日中に読み終わるだろう。 また、中川さんの顔が見られると思うと 残りの授業も頑張れそうな気がした。 .