「今日から、俺が図書委員担当になったから。 宜しくね?」 「………え…」 よほど意外だったのか、口をポカンと開けて固まってしまった。 そんなに驚くことかな? 固まったままの彼女に一歩近づくと……… 「な、なんでですか?」 と、質問が飛んできた。 「ん? 図書委員が気に入ったから。」 無意識に、スラッと口から出た言葉に 自分で自分に呆れてしまう。 ……何言ってんだ、俺。 少しでも気付いてほしいと思ってるのか 本心を少しだけ出した、微妙な言葉が口を滑る。 .