人気のない学校。 廊下は静まりかえっていて、ちょっと寂しくなるくらいだ。 図書室に繋がる廊下を進む …………と。 明かりがついているのがわかった。 こんな時間に、誰かいるのだろうか。 それとも、消し忘れ? 不思議に思いつつ、また紳の言葉を思い出して イラッ としてしまう。 ………はぁ。 こんなの、自分らしくない。 身体の中を、何か黒っぽい感情が満たしていく気がする。 いや。 黒っぽい じゃなくて 限りなく、黒に近い何かが 身体の中を渦巻くのがわかった。 .