気付けばよかった。

と、その時。

「りつこ?」

紗織、じゃなくて詩織が呼んだ。

りつことは、あたしの名前だ。

「これ、すいとう」

ふと紗織、じゃなくて詩織、また間違えた、

の手を見た。

その手には






―私の水筒。