「あの…」


声をかけてみるが、泣くばかりで返事もなし


「ハンカチ、要ります?」


ポケットに入ってたハンカチを顔の前に差しだすと、彼女は少しだけ顔を上げて


俺のハンカチを受け取って、また泣き出した


うーん…


手持ち無沙汰になった俺


彼女の隣に腰を下ろし、飲み残した缶コーヒーをすすった