その夜、私は夢を見た。

***

私は制服を着ていた。
風景は学校のクラス。
皆がワイワイ騒いでいた。
私のその中の一人だった。
自分の机の周りにたくさんの友達。


ガラ……

私はふと教室のドアに目が行く。
少し開いていた。
さっきまで閉まっていたドア。

……誰かきたのだろうか

そう思ったけど別にたいしたことは思ってなかった。
そして友達との会話に戻ったそのとき。

バンッッッ!!!

「ワァッ!?」

「キャァ!!」

皆が一瞬叫び、沈黙する。
皆の視線はドアを開けた人……
皆は驚きのあまり喋れない。

誰かな?と見たら、

章汰……

血だらけの章汰。
皮膚が腐敗している部分がある。
手にはスタンガン。っぽいもの。

(絶対私を殺しに……あんなこと言ったから……)

一瞬で確信し、友達と友達の影へ隠れた。

「亜実……一緒に死のう……亜実はどこだ」

皆は答えなかった。
……いやだ、死にたくない!!
近くにいる友達にジェスチャーを送る。

内容は私がベランダから他クラスへ移動するということ。
友達は小声で言う。

「……うん。絶対死なないで」

「ありがと」

作戦実行……
私は拳を握る。