悔しさと、自己嫌悪と――。
「別に菜緒に内緒にしてたわけじゃねぇよ。だってほら、今まで進路の話になったことなんてなかったじゃん」
わかってる。
「菜緒だって、もう決めてると思ってたんだよ」
それもわかってる。
でも……
いちいち声に出して言わなくても、あたし達はお互いの事はなんでも知ってるんだって思ってたから。
この時期、一番大切な進路について、何も知らなかったのがすごくショックだった。
別に誰も悪くない。
でも、それでもやっぱり腹が立って。
「言ってくれればよかったんじゃん!!」
親太郎に、八つ当たりした。
「親太郎が進路決めるとき、あたしに一言言ってくれればよかったのに!! どうしてコソコソ勝手に決めて書いちゃうの? どうしてあたしに相談してくれなかったのよっ!!!!」


