別に怒ってなんかない。
ただ――…
ショックだったんだ。
あたしに何の相談もなく、進路を決めていたことが。
しかも進路希望用紙に書かれていた高校が、全く予想外の高校。
ずっと一緒にいたのに、それに気付かなかった自分と、進路について一度も真剣に考えたことのなかった自分に腹が立った。
同じ空間で、同じ道を歩いてきたはずなのに。
あたしはその道の途中で置き去りにされて、迷子になっていた。
親太郎は常にあたしの隣を歩いていると思っていたのに。
全然違った。
親太郎を追って走ろうとしたときには、もう既に遅かった。


